遊戯王マスターデュエルで、10/10に新パック「フレイム・オブ・フューリー」が登場することが発表された。
“本格始動する「クシャトリラ」”と説明されているように、ついに未実装の”クシャトリラ”カードが実装されるようだ。
“クシャトリラ”はOCGにおいて”ティアラメンツ”などと並んで環境で暴れまわったテーマで、OCGのリミットレギュレーションでは「クシャトリラ・フェンリル」が禁止カードに、「クシャトリラ・ユニコーン」、「ティアラメンツ・クシャトリラ」(こっちは”クシャトリラ”ではなく”ティアラメンツ”で暴れたための規制らしいが)、「六世壊=パライゾス」が制限カードに指定されてようやく落ち着いたらしい。
また、TCGでは「クシャトリラ・フェンリル」が無制限カードの代わりに、エースモンスターで、今回マスターデュエルに追加される「クシャトリラ・アライズハート」、”クシャトリラ”と相性の良い「No.89 電脳獣ディアブロシス」が禁止カードに指定されてバランスを取っているらしい。
そして肝心のマスターデュエルでは……。
先月の時点で、「No.89 電脳獣ディアブロシス」が禁止カードになることが発表されており、「六世壊=パライゾス」も制限カードで実装されることが明らかになっている。
フィールド魔法「六世壊=パライゾス」の制限カード実装によって、”クシャトリラの”安定性が下がる……と思いきや、”クシャトリラ”は通常召喚権が余りがちらしく、召喚権を使うことになるものの、フィールド魔法をサーチできる「惑星探査車」を3積みできるらしい……実質4枚体制だ。
一方で、「No.89 電脳獣ディアブロシス」の禁止カード化によって、相手のカードを裏側表示で除外する手段が大きく減るため、OCGでよくあった、モンスターゾーン全封鎖、といった事態にはなりにくくなっている。
総じて、OCGとTCGのリミットレギュレーションを足して3で割ったくらいの規制度合いだろうか。今後の暴れ次第によって、ここから更に規制が進むと思われる。(準制限カードでとどまってる「クシャトリラ・フェンリル」とか1枚初動の「クシャトリラ・ユニコーン」とか)
“クシャトリラ”以外の実装されるテーマで注目されるのは”リチュア”と”R-ACE“だろう。
“リチュア”は10年以上前に登場した儀式召喚を主体とするテーマで、かつて不遇過ぎた儀式召喚に、儀式魔法のサルベージと、儀式召喚のしやすさによって革命を起こしたテーマだった。(まぁ革命度合で言えば”リチュア”より昔の「高等儀式術」や、”影霊衣“の方が大きかったかもしれないが……)
“リチュア”の新儀式モンスター、「イビリチュア・ネーレイマナス」や「グリム・リチュア」によって、妨害性能、展開性能共に向上している。また、「グリム・リチュア」やターン1の無いサーチ効果持ちの「リチュア・アビス」がレベル2モンスターであることから”スプライト”と相性が良く、スプライトと組んだデッキが環境で活躍したらしい。これがとどめとなって「スプライト・エルフ」が禁止カードになるくらいには強いデッキらしい。
“R-ACE“の方は、現在の遊戯王OCGの環境トップテーマである。……が、環境トップに躍り出たのは半年くらい前のことらしく、その時に追加されたカード「EMERGENCY!」などによって強くなったらしい。今回追加されるカード群に「EMERGENCY!」が含まれているかどうかはわからないが、もし含まれていれば”R-ACE“も環境トップデッキとして君臨するかもしれない。(これまでの傾向的には、”ピュアリィ”も”御巫“も新カードは無かったので”R-ACE“も無い可能性の方が高いと思うが……デッキパワーをそろえるために「EMERGENCY!」も実装する、というのはかなりあると思っている。)
テーマ外では、通常魔法、通常罠をサーチできる「三戦の号」が目玉カードだろう。これもよく聞くカードなので、ぜひ持っておきたいカードだ。
おそらく今回追加されるカードたちによって、環境は大きく変わることになると思われる。個人的には”クシャトリラ”カードは以前のパックで結構集めたので、今回引いて新しくデッキを組んでみたいと思っている。
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