[Fate/Samurai Remnant]Fate新作!江戸時代での聖杯戦争!

Fate

コーエーテクモゲームスから9/28に発売された「Fate/Samurai Remnant」。

空いた時間で序盤をちょっとだけ(5時間くらい?)プレイしたので、思ったことを書いてみる。

ストーリーについて

プレイする前から不安だったのはストーリーについて。

Fateシリーズは設定がかなり複雑である。Fateの設定に準拠した上で、面白いストーリーを書くのはかなり難しいと思う。

実際、現在プレイしているスマホゲームの「Fate/Grand Order」のストーリーは、原作者の奈須きのこ氏が執筆したストーリーは滅茶苦茶面白くてネットでもかなり評判が良いのだが……彼以外の執筆するストーリーは当たりはずれが激しい。メインストーリーは一定の面白さは担保しているが、イベントストーリーの場合は正直に言ってどこが面白いのかわからない、という時さえある。

「Fate/Samurai Remnant」の一つ前のコンシューマー向けFateゲームの「Fate/EXTELLA LINK」も、ストーリーは正直全く面白くなかったゲームだったこともあり、「Fate/Samurai Remnant」のストーリーもかなり不安な部分があった。

また、「Fate/Samurai Remnant」の販売元であるコーエーテクモゲームスがFateのゲームを出すのはこれが初めてであり、その点も不安の一因であった。特に、TYPE-MOON(Fateの会社)の人以外が作ったゲームだと、Fateの設定をガン無視したものになってしまうのでは?と。

これは、「Fate/Samurai Remnant」のランサーの存在もあって、だいぶ不安視していた。彼女の見た目は明らかに「ジャンヌオルタ」であり、彼女はFGO以外の時空では存在しないはずだからだ。

一方で、コーエーテクモゲームス(の中のシブサワ・コウ ブランド)が以前販売した「ファイアーエムブレム 風花雪月」のストーリーは細部に目を瞑ればそこそこ面白かったので、もしかしたら上手いこと調理してくれるのでは?とちょっと期待している部分もあった。

そんな不安と期待が入り混じった状態で始めて見たが……今のところは結構面白いと感じる

これは主人公の宮本伊織が、見ていて気持ちの良い人間だ、というのが大きい。彼は生身の人間ながら、彼のサーヴァントであるセイバーと肩を並べて戦いつつ、自身がサーヴァントには決定的に劣っていることを理解している。そのうえで、マスターとして、暴走気味のセイバーをコントロールする器量の良さ、人の話をちゃんと聞いて深い部分まで理解する理解力の高さ、臨機応変に対応する対応力の高さを持ち合わせている。凄いな。お前本当にTYPE-MOON主人公か?

今までのTYPE-MOON作品にはない主人公の在り方を示した、というだけでもかなりの功績だと思う。まだストーリーは2章に入ったばかりだが、主人公を気に入っているので、ストーリーにも入り込めている。

また、発売前に不安視していた「ジャンヌオルタ」の件についてだが……これはまだストーリーが進んでいないので、真相は明らかになっていないが、「Fate/Samurai Remnant」のランサーとジャンヌオルタは性格が全く違うので、この二人は別人なのではないか?と思っている。そうなると、なぜ見た目が似ているのか?という疑問は生まれるが……意図的に性格を変えているので、今後のストーリーで見た目についても説明されるかもしれない。なので、発売前に抱いていた不安は解消されている。

(ストーリーって言いながらキャラの話しかしてねぇな……まぁまだ序盤だから語ることも無いんだが)

アクションについて

アクション部分は、ちょっと説明不足かもしれない。

途中まで回避の存在を知らなかった。説明されていたのに見落としていただけかもしれないが、最初は回避が出来ずに、「これどうやって敵の攻撃をかわせばいいの?」となっていた。途中で気付いたのでなんとかなったけど。

回避にはジャスト回避が存在し、成功するとカウンターが放てる。が、現状は判定が厳しすぎて狙って出せていない。もうちょっと判定が緩くなれば、ジャスト回避を主軸に立ち回れるので、爽快感が増すかもしれないが……あまりジャスト回避が強すぎても他のアクションを阻害するので、このくらいの厳しさで丁度良いのかもしれない。

主人公の宮本伊織を操作する際は、「水の型」「地の型」といった剣の型を、状況に応じて入れ替えながら戦うことになる。攻撃に優れた「水の型」と、防御に優れた「地の型」を組み合わせれば、臨機応変に立ち回れる。慣れて手足のように動かせるようになれば、爽快感抜群かもしれない。ちなみに他にも剣の型は存在するようだ。型が増えれば、より状況に応じた立ち回りが出来るようになるので、もっと面白くなってくると思う

また、剣以外にも魔術やサーヴァントであるセイバーとの合体技、セイバーとの交代などの攻撃手段を取ることができる。これらは必殺技のような立ち位置で、相手の大技を止めるために使用する。

気になっている問題点は、覚えることが多すぎること。本作は弱攻撃と強攻撃を組み合わせて技を繰り出し、弱攻撃の入力回数によって強攻撃のモーションが変化する。これはコーエーテクモゲームスの無双シリーズでも同様の仕様が取られていて、そのたびに思うことではあるのだが……キャラが変わる度にモーションが変わる=強い強攻撃が変わるため、キャラごとにどのモーションを出せば良いのかが変わってくる

本作ではほぼ主人公の宮本伊織を操作するから問題ない……と思いきや、剣の型によってもモーションが変化するため、戦闘中に型を入れ替えるとモーションが変わってしまい、混乱する。もっと言えば、セイバーに交代することでもモーションが変わるので、チャンス時に交代した時も、混乱してしまって弱くて長いモーションを出してせっかくのチャンスを水に流す……といった事態が頻発した。更に付け加えると、イベントバトルでセイバー以外の他のサーヴァントを操作する機会もあるので、そこでも混乱する。混乱しないためには、それぞれのモーションを覚えなくてはいけない。それはちょっとキツイな……って思ってしまう。多分無双シリーズ向いてない。

そんなところだろうか。今後、主人公が強くなるにつれてやれることが増えると思うので、そうするともっと厳しくなるかもしれない。慣れるのが先かもしれないけど。

その他

最も気になったのは、オートセーブによって詰みかねない状況になること。

本作ではストーリーが進むと要所要所でオートセーブが入り、ゲームオーバーになった際はセーブした地点からやり直すことになる。

そのため、連戦の途中でゲームオーバーになると、オートセーブの状況によっては連戦の途中から再開することになる。

連戦中は回復アイテムを買いに行くことが出来ないので、その人の腕前によっては回復アイテムが足りなくなって実質詰みの状況になってしまう。

これは複数のセーブデータを用意して、それぞれにこまめにセーブすることで回避できるが……オートセーブのせいでこまめなセーブを強要されるのは本末転倒ではないか?と感じる。もっと他にやりようはあったと思う。

あとは、滅茶苦茶酔うこと。ぼくは3D酔いに滅茶苦茶弱い人間なので、ゲームでかなり酔いやすい。

本作は3D酔いに弱い人への配慮などが一切なく、カメラ距離が結構近めで滅茶苦茶揺れるのでかなり酔いやすい。まだ2章の序盤なのは、30分くらいプレイすると酔って気持ち悪くなってしまうため、長時間プレイ出来ていないからだ。

そんなところかな。

総評

発売前の不安はほぼ払しょくされている。

また、アクションもそこそこの面白さがある。癖になる面白さ、とまではいかないが、ストーリーを進めるうえで負担になるようなものでもない。

オートセーブが悪さをする点や、3D酔いなどの気になる点はあるものの、現状での評価はそこそこの良ゲー、Fateファンならやっても損は無いかな、といったところだろうか。

とはいえ、まだまだ序盤なので、今後に期待だ。

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