[FGO]奏章Ⅱ不可逆廃棄孔イド クリア！感想！

FGOで「不可逆廃棄孔イド」が公開された。1年ぶり？くらいのメインストーリーの更新だ。

早速クリアしたので感想を書こうと思う。

※ネタバレ注意！！

久々のメインストーリー更新ということで、結構楽しみにしていたのだが、個人的な総評としてはマイナス寄りの評価を下さざるえないのが正直な気持ちだ。

(擁護しておくと、”ジャンヌオルタ”が葛藤するシーンとか、別れのシーンはかなり好き。)

今回は”学パロ”要素があることが予告から明らかになっていたが、題材が”復讐者アヴェンジャー“であるためか、かなり暗い話になっている……。

……というか、ここまで暗くする必要、あったかな？

主人公に”復讐”を知ってもらい、その上で”復讐”せずに前に進むことを選択させること、が今回の巌窟王の目的の一つであり、その一環として主人公の偽の母、妹、キリエ(マシュ)を用意、殺害したわけだが……。

2部6章で「失意の庭」を乗り越えた主人公が、今更”復讐”なんてするか？というのが正直な気持ちだった。主人公はこれまでも親しい人との別れを多く経験してしまって、ある意味感覚が麻痺しちゃっていると思っていたので、ここで急に復讐心を抱かれたのには驚いてしまった。

まぁ、「失意の庭」は心を折りに来る方向性だったのに対し、戦いとは関係が無かった肉親とキリエ(マシュ)の殺害では感じ方は異なるってことなのかな……？(でも本物ダヴィンチが殺害されても復讐心なんて抱いて無かったよね？)

そして、主人公が”復讐”に突き動かされてしまっている間……自分のサーヴァントに話しかけられても返事をしなかったり、頷くだけ、というのはどうもこれまでの主人公像とかけ離れている気がした。いくら精神状態が悪かったとはいえ、サーヴァントに失礼過ぎる気がする。(あと選択肢の”頷く”、が多すぎてちょっと……)

そして最後、”復讐者アヴェンジャー“たちが、「これからの旅に”復讐”は要らない」ということで一斉退去したくだり。これはまぁわからなくはない。人理を修復する側に、”復讐者アヴェンジャー“なんてクラスが相応しくないのはその通り過ぎるし。(“復讐者アヴェンジャー“は過去に囚われてしまうが、お前たちは未来を向け、みたいなのは良いと思った)(ただ、アルターエゴは再定義したので、”復讐者アヴェンジャー“も再定義で許されるのかなとは思っていた)

退去した”復讐者アヴェンジャー“はマテリアル上で”LINK LOST”となってしまうのだが……。

半分残ってね？

まぁ魔王信長と蘭丸Xのグダグダ組とか、スペースイシュタルみたいなユニバース出身とか、元は違うのに水着でクラスが変わっている奴らが残るのはわかる。メインストーリーとは関係無いし、世界線も違ったりするからね。

アンリマユ、丑御前、マリーアントワネットオルタ、お前たちは何？

アンリマユも今回のストーリーにちょっとだけ(戦闘中にいきなり補助してくれる)出てきたし、丑御前は今回の黒幕だったカリオストロ伯爵の手先だった(サムライレムナントコラボ)し、マリーアントワネットに至っては今回の主要登場人物の一人である。なんで君たち退去してないの？

(アンリマユに関しては冬木でやることあるから明確に残しておかないと詰むのかもしれないが)

また、このリストに載っていないが、ジャンヌオルタ(水着)は狂戦士バーサーカーだがロストしている。同一人物だからかな？

そして、最もかわいそうなのは対ニトクリスオルタ戦で呼ばれたにも関わらず、廃棄孔でハブられているディオスクロイ。彼らはセイバーと復讐者アヴェンジャーのダブルクラスだが、退去していない。なんで？

そして、この”LINK LOST”があることが判明している状態で、ピックアップ2で確実に二人目の巌窟王が実装されることや、”復讐者アヴェンジャー“のクラススコアが解放されて強化される、というのはストーリーと整合性が無い気がしてモヤモヤする。

これに加えて、細かいところで気になる部分が多かった。例えば、

• ストーリー開幕にロックのかかっていた召喚が勝手に行われた理由が説明されていない。東京から帰還後にハサンが一切登場しないのも含めて意味が分からない。
• “学パロ”要素における、姫子、リカルド、(憑依前の)折田の存在はなんだったのか。特にCM。
• カリオストロ伯爵は第三、第四の試練で確実に主人公を殺すことが出来たのに、一次的に味方になったように見せかけた理由が分からない。マリーに殺させるのではなく自分で殺したかった……とか？あと、リンボみたいな言動している理由も全くわからない。(appendixでもはぐらかされたままだし)
  • カリオストロ実装後、彼のマテリアルで、“リンボの手で霊基を改ざんされて悪性情報になった”、”霊基に混ざった式神リンボの性質が浮かび上がる”と書かれていたので、リンボみたいな言動しているのはリンボが混ざったせいだったと判明。やってくれたな。(それはそれとしてガチャで引かないとわからないマテリアルで伏線を回収しようとしないでくれ……。)
• 結局”復讐心”を植え付ける過程で母、妹、キリエ(マシュ)を殺す必要性無いよね？という問い変けに対して巌窟王は明確に理由を言ってない。もっとやりようあったのにライターの都合で強引にやらされてないか？
• 第一、第二の試練で結構時間使ってじっくりやっていたのに、第三以降の試練が雑ではないか？

等。細かい部分で気になることが多くてモヤモヤする……。

なので、今回はあまり面白くないなぁと思ってしまった。

あと、戦闘の方は概ねそこそこの難易度で収まってはいたものの、巌窟王戦のギミックが分かり辛かった。

奇跡的に右上の方をタッチして、フィールドの効果……サーヴァントのスキルを使うとマスタースキルのチャージが進むことは最初に気付けたが、マスタースキルを使うと自分サーヴァントのデバフが解除されることは何処にも書いて無かった気がする……。

デバフ解除に気付けないと、常に不利相性で戦うことになるので、分かりやすい所に明記してほしかった……。

一応、難所だろうなぁと思って聖杯を入れたキャラで固めていたので、ステータスの暴力で強引に勝てたが。

というわけで、不可逆廃棄孔イドの攻略は完了！

次のストーリーは気に入るものだと良いなぁ。

追記。

ストーリークリアした前に強化クエスト実装してくれればもっと活躍させてあげられたのに……。強化前でも十分強かったけども。