先日「クシャトリラ・フェンリル」などの新規カードが追加され、ありとあらゆるデッキの初手で唐突に「クシャトリラ・フェンリル」が飛んでくるようになった。
現状では”クシャトリラ”カードが半分くらいしか実装されていないため、”クシャトリラ”デッキ単体はそこまで強いとは言えないのが現状だ。(相手の手札が良いとモンスターゾーン全封鎖されたりするが、手札誘発に弱かったり、手札事故が起きやすかったりと、全封鎖はあまり起こらないので、起きたら交通事故だと思うしかない)
最も強い”クシャトリラ”の使い方は、素引きした「クシャトリラ・フェンリル」を特殊召喚して効果発動し、そこに「灰流うらら」「無限泡影」などを当ててもらう役割、つまり誘発避けとしての採用が良いだろう。
前述したとおり、”クシャトリラ”は誘発に弱いので、相手が”クシャトリラ”展開をしたいデッキだった場合に手遅れにならないように、早めに誘発を切りたくなる。
相手が「クシャトリラ・フェンリル」に誘発を使ってくれた後で、自分の本命の展開を通していく、これが主な使い方だと思う。
当然、「現状の”クシャトリラ”は弱いから、フェンリルに誘発切らなくても良いな」と考えて誘発を温存するのも一つの戦略ではある。
実際にぼくも相手の「鉄獣スプライト」の初手のフェンリルにうららを投げて後悔したので、今後はフェンリルに対する誘発は考えた方が良いかな……?と考えている。
あとは、「マクロコスモス」や「王家の眠る谷-ネクロバレー」といった特定のデッキに対するメタになる永続効果を「クシャトリラ・フェンリル」で対処できる点もあって、引ければかなり強いカードだ。この使い方は「ダイナレスラー・パンクラトプス」にも共通するが。
というわけで、「クシャトリラ・フェンリル」を出張させるデッキは沢山いるが、”クシャトリラ”を活用したデッキはあまり見かけないのが現状だろう。
実際にぼくが手を加えた”ラビュリンス”デッキも「クシャトリラ・フェンリル」を出張させているし。
ついでに「カオス・アンヘル-混沌の双翼-」が追加されたので、「白銀の城の火吹炉」と「白銀の城のラビュリンス」or「迷宮城の白銀姫」、または「白銀の城の召使い アリアンナ」と各種”ビーステッド”で「カオス・アンヘル-混沌の双翼-」をシンクロ召喚できるようにしている。(ついでに「深淵の獣ルベリオン」も採用しても良いかもしれない。レベル8の光属性だし)
そこに「クシャトリラ・フェンリル」を突っ込んだのでもうデッキスペースはパンパン。これ以上抜いて良いカードがわからない……。(異次元グランドを入れたい……。)
と、先月使っていた”ラビュリンス”デッキを今月用に改良するところまでは良いものの、”クシャトリラ”をもっと活用したい気持ちになってきた。
そこで……。
“クシャトリラ”のレベル7を用意する力を使って……。
こいつで暴れるデッキを作るか!
というわけで作ったのは”クシャトリラ天威勇者”デッキ!”天威勇者”の時点で犯罪者感が凄いのに、そこに”クシャトリラ”まで加えてしまったデッキだ。
クシャトリラや天威勇者のレベル7を用意する力で「No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク」を(メインモンスターゾーンに)エクシーズ召喚、効果で出したトークンと自身で「幻獣機アウローラドン」をリンク召喚して、大量展開する。天威はレベル7の用意だけでなく、連続シンクロ召喚にも利用出来て理にかなったデッキだ。
(画像はソロモードだが)展開が通れば、こんな感じの盤面が築ける。特に、個人的になんで禁止じゃないの?な「アークネメシス・プロートス」をサクッと出せるため、環境トップデッキに対してかなり強い盤面となる。(ちなみにランクマでここまでできたことがない。何故ならサレンダーされるか誘発で止められるからだ。)
「クシャトリラ・フェンリル」が手札にあれば、特殊召喚して「クシャトリラ・ライズハート」をサーチ、通常召喚して(特殊召喚するとアウローラドンが出せない)効果でライズハートのレベルを7にすれば、レベル7が2体揃う。
または、「クシャトリラ・ユニコーン」と他のレベル7モンスターが手札にあれば、ユニコーン特殊召喚して「クシャトリラ・バース」をサーチ、バースの効果でレベル7を通常召喚すればレベル7が2体揃う。
このように、“クシャトリラ”を絡めることで、通常召喚権を使ってしまうものの、簡単に”トマホラドン”展開を行うことが出来る!
と、ここまで良い部分を書いたが致命的なデメリットも多数存在する。
- 天威+勇者の場合、天威の特殊召喚効果にチェーンして「外法の騎士」or「流離のグリフォンライダー」の効果を発動すれば通常召喚権を残してレベル7が2体揃うが、”クシャトリラ”共通効果の自己特殊召喚効果はチェーンを組まないので、通常召喚権を使わざるを得ないこと。(通常召喚権が残ると盤面が更に強くなるため)
- 引いてはいけないカードが多すぎること。展開のパーツとなるカードは出来れば1枚だけデッキに入れたいが、初手で手札に引いてしまうと、デッキからの特殊召喚が出来ずに、展開が出来なくなってしまう。かと言って2枚以上入れると事故る。「天威龍-ヴィシュダ」や「光竜星-リフン」、「天威龍-アーダラ」「相剣師-泰阿」「幻獣機オライオン」など。
- 後攻でなすすべも無いこと。また、後攻で展開出来ても「No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク」の制約によって攻撃でダメージを与えられない。
- 誘発に弱い。特に、狙いがバレて「トマホーク」or「アウローラドン」に無効打たれたら死ぬ。
- デッキ構築に幅が出ない。というのも、展開のために必須なカードが多くて、拮抗勝負などを入れるスペースが足りない。40枚超えるのを覚悟した方が良いんだろうか?
- 「天威龍-アシュナ」の幻竜族縛りがちょっとキツい。特に前述した引いてはならないカード、を引いた時のアドリブ展開でプレイングミスをしがち。
こんな感じだろうか。
特に二つ目の「引いてはならないカードが多い」点は大きな弱点なので、相手に「トマホラドン」展開をされても、サレンダーせずに諦めれば何とかなる可能性がある。実際に「トマホラドン」展開を通してサレンダーされた試合の何回かは引いてはならないカードを引いていた。諦めずにデュエルするのって意外と大事。
あと何回か使ってみて思ったのは、先攻絶対勝ちたいデッキになるので、先攻で負けた時、後攻になったときの精神的ダメージが痛いということ。後攻は割り切れるようになれば良いが、先攻で事故ったときと誘発で止められて負けが込むと……。
と、ちょっと微妙な感触だった。あんまり合ってないのかもしれない……。
と、いうわけで今期のランクマに持っていくデッキを悩んでいる。しばらくは「クシャトリラ天威勇者」を使うが、場合によっては「ラビュリンス」や「ビーステッドゴーティス」などの過去のデッキを持ち出すかもしれない。
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