CAPCOMからSteamやSwitch、PS5で販売されたGHOST TRICK。(Steam版は2023年6月30日に発売)
元はDSのゲームだったのを、最新のハードに移植、HDリマスター化したものらしい。元は10年以上前のゲームということになる。(知らずにプレイした)
「逆転裁判」の生みの親が手掛けた作品らしく、以前から気になっていたのだが、少し前のSteamのWinterセールで購入し、最近クリアした。
非常に面白い作品だったので、感想を書いていこうと思う。
(プレイ中のスクリーンショットなど一切撮っていないので、画像はSteamのストアページのものを借りています)
あらすじ
死者となった主人公は、生前の記憶を失ったものの、タマシイのみの存在となり、「死者のチカラ」を手に入れる。
「死者のチカラ」は、モノに”トリツク”ことで”アヤツル”力と、自分以外の死体に”トリツク”ことで、”死ヨリ4分前”に戻る力の二つ。
ただし、制限時間はたったの1日。1日を過ぎるとタマシイも消滅してしまうという……。
この力を駆使して、「生前の自分は誰だったのか?」「自分の死の真相は?」「今日の夜に一体何が起こるのか?」を追い求める、という話。
ゲームシステム
このゲームの核となっているのは”トリツク”。
“トリツク”ことで、モノを操って人の死を回避したり、仕掛けを解いたりするのがメインとなる。
“トリツク”には、距離の制約があり、今自分が”トリツク”をしているモノから近いモノにしか”トリツク”ことが出来ない。どうすれば目当てのモノに”トリツク”が出来るようになるか?何を操ればギミックを解くことが出来るのか?を考えるゲームとなっている。
簡単に言えば、パズルゲームである。(何故かジャンルがアクション、アドベンチャーになっているが)
他のパズルゲームと違うのは、ステージ……つまり、死の現場が時間経過で様子が変化すること。
場合によっては、一瞬だけ”トリツク”チャンスがあるモノに”トリツク”ことで移動することが求められたり、死の4分前に戻る都合上、モタモタしていると死んでしまうため、ギミックを解くのに時間をかけられないという制約が付いていたりする。
パズルゲームとしての難易度は高くないが、画面の動きを見て一瞬の隙を見逃さないこと、手早くギミックを解く柔軟さなどが求められる。
文章で書くとパズルゲームとしてミスマッチな気もするが、何度もやり直せるし、”アヤツル”は何が起こるのかはやってみないと分からず、試行錯誤を繰り返すゲームデザインとなっているので、意外とハマっているなぁと感心した。
あと、死までのカウントダウンがあるお陰で緊迫感があるのも良いスパイスになっていると感じた。(何度もやり直せるとはいえ)死なせたくないのに、突破口が一切見つからずに死まで残り3秒になった際の焦りと、残った3秒間にチャンスがあり、そこから状況を一変させる”トリツク”に成功した際の高揚感がプレイしていてとても面白かった。
所々に”逆転”という単語が出てくるように、「逆転裁判」を意識しているんだなぁと思うシーンもチラホラ。
操作性
正直に言ってあまり良くない。
“トリツク”はキーボード操作だとWASDで”トリツク”先を選ぶことになるが、斜め方向への入力が難しい。斜め45度なら問題ないが、”トリツク”先が密集している場合に斜め60度先に”トリツク”をしたい場合などは思うように操作が出来ずに辛かった。
SwitchのProコンをPCに接続してプレイした場合、スティック操作になるので幾らかマシにはなるが……”タマシイ”を2つ使うステージなどでは、思うように”トリツク”の操作が出来なくて歯がゆかった。
勝手に”タマシイ”同士を結ばないでくれ……。
ストーリー
結構面白かった!
「逆転裁判」同様、キャラクター同士の掛け合いが読んでいて面白いのと、事件を追うシリアスな部分が両立したシナリオは健在だった。
また、所々に張られている伏線の回収が結構上手くて、なるほど!そういうことだったのか!と後で気付くように作られていて面白かった。
キャラクターも魅力的な人物が多いのも好印象。
プレイ時間
だいたい10時間でクリア。クリア後、1時間でトロコンしました。
10時間程度でサクッとクリア出来るのは気軽にプレイ出来るし、他の人に勧めやすくて良いなぁと思った。
……ボリューム少なくて残念と思う気持ちもあるけど。
BGM
好き。
サントラを買おうか迷っているレベル。
CAPCOMの音楽は名曲が多いせいでサントラ購入率が高くて困る。(ゴーストトリックを除けば100%サントラ購入している気がする)
総評
かなり人にオススメ出来るゲーム!
特に「逆転裁判」が好きならこのゲームも十分楽しめると思う!
久しぶりにサクッとクリア出来るパズルゲームをプレイ出来て満足です!
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