遊戯王マスターデュエルで開催されていた「エクシーズカップ」。
一応1stStageを突破したので感想を書こうと思う。
まず、最初に気になったのはかなり手抜き気味なリミットレギュレーション。
最初に公開されたリミットレギュレーションでは、「ピンポイント奪取」が規制されていなかったため、「ピンポイント奪取」を発動すれば、エクシーズ召喚を狙わずとも強いエクシーズモンスターを確定で呼び出すことが出来た。(相手のエクストラデッキが0枚でなければ)
当然、特殊召喚したモンスターのエクシーズ素材はないが、エクシーズ素材が無くとも強力な効果を兼ね備えたエクシーズモンスターは意外と多く、発動した側が大きなアドバンテージを得られるカードになってしまっていた。
一応、「メレオロジック・アグリゲーター」を投入していれば、相手の「ピンポイント奪取」でコイツを選ぶことで、相手フィールドのカードを1枚無効化出来る。
が、それは「ピンポイント奪取」のためにアグリゲーターにEXデッキの枠を割かれるという意味でもある。「ピンポイント奪取」のために互いのEXデッキが正規でエクシーズ召喚出来ないカードで占められてしまう、エクシーズカップならぬピンポイント奪取カップになってしまうところだった。(もしくは最初からEXデッキ0枚で戦うことに)
一応、開催前に「ピンポイント奪取」が追加で規制(ついでに相手フィールドにトークンを送り付ける”おジャマ”罠や「魔獣の大餌
」も消えた)されたので、ピンポイント奪取カップにはならなかったのだが……。
問題は、「ピンポイント奪取」自体はNカードであるが、強力なURのエクシーズモンスターであろうが呼び出せてしまうカードだったこと。
つまり、エクシーズカップのレギュレーションが変更される前に、「エクシーズカップのために、『ピンポイント奪取』で呼び出せる強力なURカードを生成しよう!」といって生成してしまった人がいた可能性がある。(ぼくはやってないから被害は受けていないが)
今回のマスターデュエル運営は、そういった人へのフォロー等が一切無かった。
なので、今後イベント等のために新しくデッキを組んだり、カードを生成したりした後、急に運営がレギュレーションを変更してそのデッキやカードが使えなくなっても、一切保証されない可能性がある。
特に、1年前のエクシーズフェスでは、開催中に「飛翔するG」が禁止カードになった経験があるため、開催してからデッキを組めば問題無い、という考えも通用しないと思った方が良さそうだ。
今回のエクシーズカップでそう思ってしまったので、今後、フェスやデュエリストカップ形式のイベントが開催されても、それ用のデッキを組んだり、カードを生成することはしないかもしれない。
公式から何か弁明があれば良いんだけど……。アンケートがあったら書いて改善してもらうしかない。
それ以外にも、規制されているカードがあまりに適当で、「フォッシル・ダイナ パキケファロ」が禁止カードなのに、ほぼ同様の効果を備えている(風を除く)各属性の”結界像“が野放しだったり、EXデッキを投げ捨てる「金満
で謙虚
な壺
」「強欲
で金満
な壺
」も禁止になっていなかったりと、本当にエクシーズカップなのか?と疑問に思うようなレギュレーションになっていた。
エクシーズ召喚をしなくても戦える、というのはデッキの幅を広げる結果にはなっているが、それだったらランクマッチで良くない?となるので、このレギュレーションには違和感しかなかった。それだったら”ふわんだりぃず”を規制する必要性は一切無いよね。
フェスでは無く、ガチなデュエリストカップ形式のイベントだったからそうなっているのかもしれないが、それなら先月デュエリストカップを開催したのに何故今月もデュエリストカップ形式のイベントを開催するのか?という疑問に行き着く。
ガチでやりたい人向けは、マスター1到達後の人のみ参加できる「レート戦」がちょうど7月から実装されているので、本当にこのタイミングでデュエリストカップ形式のイベントを開催した理由が分からない。
これまで挙げた理由から、あまり参加に意欲的では無かったが……まぁ文句ばっかり言ってても仕方ないので、頑張って走ることに。
案の定、まともにエクシーズ召喚するデッキは”ピュアリィ”くらいしか当たらなかったし……。(“ピュアリィ”がまともなエクシーズ召喚をするデッキ扱いされるくらいには変なデッキにばかり当たった)
ちなみに僕が使ったのは”炎王クシャトリラ”。
リンクモンスターの使えない”炎王“で本当にやれるのか?と思っていたが、他のデッキもリンクモンスターを使えずに弱体化しているので、全く問題無かった。むしろ強すぎてかなり申し訳なかった。
レベル8モンスターを並べる力が強いので、相手ターンに「炎王神
ガルドニクス・エタニティ」を出して全破壊したり、出したエタニティを手札の「炎王神獣
キリン」で破壊することで更に妨害したり、後攻では、エタニティを破壊して効果でエタニティとレベル8炎王を蘇生して、「No.
97 龍影神
ドラッグラビオン」から「No.
100 ヌメロン・ドラゴン」を出すことで、攻撃力17000を用意したり、「No.
23 冥界
の霊騎士
ランスロット」を立てて「王の棺」等を無視して強引に直接攻撃を決めて「天霆號
アーゼウス」で全部吹き飛ばしたり……。意外とやれることの幅が広く、妨害力も高くて面白かった。
(イベント終了後に知ったんだけどトップ層はここに”スプリガン”を加えてたらしい)
“クシャトリラ”は単体で強い出張パーツとして採用しているが、特定の”クシャトリラ”カードの持つ「このカードの発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない」制約が実質無いも同然なので、強力なクシャトリラカードを余すことなく活用できてかなり強かった。
特に、先攻で「クシャトリラ・ユニコーン」を置いとけば、”ピュアリィ”の「エクスピュアリィ・ノアール」を全部消し飛ばしてそのまま勝てたりしたので、採用して良かったと思っている。
最終的な勝率は76%。内先攻勝率は68%で、後攻勝率は88%だった。
先攻勝率が低いのは、良くも悪くも「No.
100 ヌメロン・ドラゴン」のせいだろう。攻撃表示で出してたモンスターに対して、お互いにヌメロンドラゴンで高打点叩き込んで強引に勝ちに行くことが多かったからね。
遭遇したデッキについては、”ラビュリンス”と”ホルス”が7回ずつで最多。次点に”ピュアリィ”の2回が続く。……デッキ偏りすぎじゃない?
(というか”炎王“に一度も当たらなかった。エクシーズカップ最強デッキだと思うのに何故?)
(あと多いと思ってた純”クシャトリラ”もほとんど見なかった。どうして人は逆張りして”ホルス”とか”ラビュリンス”みたいなエクシーズ関係無いデッキを握ってしまうのか)
“ラビュリンス”への勝率は86%とかなり高いが、ホルスは57%と課題の残る結果に。相性は良いと思うので、単純に僕のプレイングミス(攻撃表示で出したガネーシャ等)が大きいかな。
今回もなんだかんだ1stStage突破出来たので安心。魔法罠ミッションが足りてなかったので、2ndStageで適当に”ラビュリンス”で遊んでミッションも(戦闘回数50回を除いて)フィニッシュ。お疲れ様でした。
エクシーズしか使えなくても炎王は強いね!
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