[遊戯王マスターデュエル]ピュアリィでエルシャドール・ミドラーシュ⁉

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最近の遊戯王マスターデュエルでのランクマッチでは環境トップと言われている”ピュアリィ”デッキを使っている。

ようやく”ピュアリィ”速攻魔法とそれに対応したエクシーズモンスターそれぞれの効果を覚えつつあり、”ピュアリィ”の戦い方に慣れてきた印象がある。

そんな中、遊戯王OCGでは見ることの無かった、”ピュアリィ”のマスターデュエル独自の新戦術がX(旧Twitter)などで話題になっていた。

それが、「エルシャドール・ミドラーシュ」を採用する”ピュアリィ”だ。

「エルシャドール・ミドラーシュ」は、お互いの1ターンの間の特殊召喚回数を1回に制限してしまうという強力な永続効果を持つ融合モンスター。”シャドール”デッキでの主な妨害手段であり、永続罠「影依の偽典シャドールーク」や速攻魔法「神の写し身との接触エルシャドール・フュージョン」を用いて相手の特殊召喚にチェーンして出てくることが多い。また、”シャドール”は”ティアラメンツ”とも相性が良かったため、”シャドール”との混合デッキとして採用されたり、メインデッキの「シャドール・ビースト」1枚とエクストラデッキに1枚だけ「エルシャドール・ミドラーシュ」が採用されることも多かった。

一方で、「エルシャドール・ミドラーシュ」は攻撃力が2200とかなり低いため、最近流行りの「クシャトリラ・フェンリル」に一方的に殴り殺されるので、環境は向かい風となっている。

そんな「エルシャドール・ミドラーシュ」。融合モンスターだが、なんと”ピュアリィ”デッキで難なく採用でき、先攻で「エクスピュアリィ・ノアール」と共に並べることで更に強固な盤面を築くことが出来ると話題になっている。そのミドラーシュを出すキーとなるカードが「捕食植物プレデター・プランツヴェルテ・アナコンダ」だ。

捕食植物プレデター・プランツヴェルテ・アナコンダ」はデッキの”融合”、または”フュージョン”カードを墓地に送り、そのカードと同じ効果を得るリンク2のモンスターだ。リンク召喚の縛りは”効果モンスター2体”と非常に緩い上に、この効果で「フュージョン・デステニー」を墓地に送って、「D-HEROデステニーヒーロー デストロイフェニックスガイ」をデッキのモンスターを素材に融合召喚する戦法が遊戯王OCG、遊戯王マスターデュエル共に大流行した。一応、効果の発動後に一切の特殊召喚が出来なくなる重いデメリットが存在するが、展開の最後に余ったモンスターでアナコンダをリンク召喚すれば良い。

あまりにこの戦法が大流行したため、遊戯王OCGでは「捕食植物プレデター・プランツヴェルテ・アナコンダ」は禁止カードになっている

なお、マスターデュエルでは代わりに「D-HEROデステニーヒーロー デストロイフェニックスガイ」の融合素材として採用されることの多かった「D-HEROデステニーヒーロー ディバインガイ」が禁止カードとなったため、マスターデュエルでは「捕食植物プレデター・プランツヴェルテ・アナコンダ」は制限カード、つまりまだ使えるのである。

「エルシャドール・ミドラーシュ」の融合素材の指定は”シャドールモンスター+闇属性モンスター”。その内、”シャドール”モンスターに関しては、”ピュアリィ”速攻魔法の効果で手札を捨てる効果は、”シャドール”モンスターの共通効果、”このカードが効果で墓地に送られた場合に”発動する効果を満たすことが出来るため、ドロー効果を持つ「シャドール・ビースト」と、それをサーチ出来る「シャドール・ヘッジホッグ」は”ピュアリィ”デッキで元から採用されるケースは多かった。

また、「ピュアリィ・リリィ」や「シャドール・ビースト」、「シャドール・ヘッジホッグ」、そして「捕食植物プレデター・プランツヴェルテ・アナコンダ」は闇属性であるため、「エルシャドール・ミドラーシュ」の融合素材として使うことが出来る。

そして肝心の融合魔法カードには「円融魔術マジカライズ・フュージョン」を採用する。「円融魔術マジカライズ・フュージョン」は魔法使い族の融合モンスター専用の融合魔法カードで、フィールド、墓地のモンスターを素材として除外することで融合召喚を行う。

つまり、”ピュアリィ”の展開が終わった後、適当なモンスター2体(恐らく、”ピュアリィ”速攻魔法をサーチするために大量に展開した「ピュアリィ」2体)を素材に「捕食植物プレデター・プランツヴェルテ・アナコンダ」をリンク召喚し、効果で「円融魔術マジカライズ・フュージョン」を墓地に送ることで、墓地に居る”シャドール”1体と闇属性の「捕食植物プレデター・プランツヴェルテ・アナコンダ」を素材に「エルシャドール・ミドラーシュ」を融合召喚が出来るのだ。

これより、「エクスピュアリィ・ノアール」対策及び、流行りの”御巫みかんこ“デッキで採用される”壊獣かいじゅう“カードによって、「エクスピュアリィ・ノアール」を除去すると、「エルシャドール・ミドラーシュ」の効果でそれ以上の展開が出来なくなり、かといって「エルシャドール・ミドラーシュ」を除去すると、「エクスピュアリィ・ノアール」を倒す手段がなくなってしまう。また、モンスターの大量展開からの「閉ザサレシ世界ノ冥神サロス=エレス・クルヌギアス」による除去もこれで防ぐことが出来るため、「エクスピュアリィ・ノアール」の数少ない弱点を潰すことが出来る。

また、「ストレイ・ピュアリィ・ストリート」の効果によって、相手の「エフェクト・ヴェーラー」や「無限泡影むげんほうよう」から守られている状況で、「捕食植物プレデター・プランツヴェルテ・アナコンダ」を出すと、相手はアナコンダに向けて「無限泡影むげんほうよう」を撃ちたくなるだろう。それにチェーンして”ピュアリィ”速攻魔法及び「エピュアリィ・プランプ」をチェーンし、プランプの効果でアナコンダを除外すれば、「無限泡影むげんほうよう」を躱すことが出来る。ただこれを狙うと、その後に特殊召喚が出来なくなるため、「エクスピュアリィ・ノアール」のエクシーズ召喚は出来なくなるが。

また、「溶岩魔神ようがんまじんラヴァ・ゴーレム」は無理なまま。相変わらず最強の除去カードだ。

また、メインデッキに入る不純物は「円融魔術マジカライズ・フュージョン」1枚だけであり、その1枚も腐ったら”ピュアリィ”速攻魔法の効果で捨ててしまえば良いので、「エルシャドール・ミドラーシュ」採用による事故率はそこまで高くならないのもポイントだ。

これを見て面白そう!と思ったので早速”ピュアリィ”デッキに採用してみた。

デッキが40枚にならねぇ。40枚にするなら墓穴の指名者を抜くかなぁ。手札誘発で一番困るのは無限泡影だし。

が、基本的には「エクスピュアリィ・ノアール」だけで十分なことが多いし、融合素材となる”シャドール”が手札に来なければ意味が無いので、現状はロマンコンボ止まりなのかなぁと思っている。

また、「エルシャドール・ミドラーシュ」と「捕食植物プレデター・プランツヴェルテ・アナコンダ」の2枚によるエクストラデッキの圧迫もちょっと気になる。「クシャトリラ・フェンリル」でランク2の”ピュアリィ”を消されまくったら立て直せなくなってしまう。

というわけで、「エルシャドール・ミドラーシュ」採用の”ピュアリィ”の紹介だった。しばらくはミドラーシュを採用した”ピュアリィ”でランクマッチに挑んでみようと思う。

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