[遊戯王マスターデュエル]9月からの新リミットレギュレーション公開!かなり環境は変わりそう!

遊戯王マスターデュエルの新制限が公開された。

新規禁止カードは「No.ナンバーズ86 ヒロイックチャンピオン ロンゴミアント」「古衛兵こえいへいアギド」「究極幻神きゅうきょくげんしん アルティミトル・ビシバールキン」「ブロックドラゴン」「ティアラメンツ・メイルゥ」の5枚。過去最高枚数の規制となった。

制限カードは「烙印融合らくいんゆうごう」「となり芝刈しばかり」「古尖兵こせんぺいケルベク」「スプライト・ジェット」「ガエル」の5枚。これもマスターデュエル史上最高枚数の規制となる。

新規準制限カードは「強欲ごうよく金満きんまんつぼ」、制限カードから緩和されるのが「竜剣士りゅうけんしラスターペンデュラム」「焔征竜えんせいりゅう-ブラスター」

そして規制解除が「天底てんてい使徒しと」「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」「宵星の騎士ジャックナイツ・オルフェゴールギルス」の3枚だ。

今回の制限改訂によってデッキに入れられるカードの総種類は16枚。これは流石に環境も動くだろう。

まず注目したいのは「古衛兵こえいへいアギド」「ティアラメンツ・メイルゥ」「古尖兵こせんぺいケルベク」の3枚。いわゆる”イシズティアラメンツ”デッキとして猛威を振るっていたカードたちだ。

マスターデュエルより1年先を行く遊戯王OCGでは、メイルゥとアギドは制限カードに留まっているが、マスターデュエルではこのタイミングで禁止カードとなった。OCGと異なり、他の下級”ティアラメンツ”を多く投入できたり、「ティアラメンツ・キトカロス」がまだ制限カードに留まっているとはいえ、今回の制限改訂は”イシズティアラメンツ”デッキにとってかなり痛手だろう。

メイルゥの禁止は、キトカロス→メイルゥと繋げて8枚の墓地肥やしが出来なくなるだけでなく、「スプライト・エルフ」を用いた相手ターン墓地肥やし、「スプライト・スプリンド」を用いた融合召喚、そして何より、他の融合カードを採用しないと1ターンに2回しか融合召喚が出来なくなる、といった影響がある。

2回しか融合召喚出来ないので、キトカロスを1回目の融合召喚、そして2回目の融合召喚で「ティアラメンツ・カレイドハート」か「ティアラメンツ・ルルカロス」の融合を狙うことになると思うが、その2回目の融合召喚に”ビーステッド”や「ディー.ディー.クロウ」「屋敷やしきわらし」などを撃たれるとエースが場に出ずに致命傷となる。

とはいえ、それで”ティアラメンツ”が環境から消えるか?と聞かれると決してそうではない。今後実装される「ティアラメンツ・クシャトリラ」によってメイルゥの時同様8枚墓地肥やしが可能になったり、「レボリューション・シンクロン」によって、シンクロ召喚も積極的に狙えるようになるためだ。

ただ、「ティアラメンツ・クシャトリラ」が来るまでは確実にパワーダウンするので、対”ティアラメンツ”は多少やりやすくなるだろうし、逆に”ティアラメンツ”を使う人にとっては大量墓地肥やし手段と融合回数の減少をどう補っていくか、を考えていく必要があるだろう。

そんな時に採用したいのが、融合召喚しか出来なくなる縛りが付く代わりに、確実な墓地肥やしが出来る「烙印融合らくいんゆうごう」だったが……これも来月から制限カードとなってしまうので、安定性に欠ける。

沼地ぬまち魔神王ましんおう」も制限カードのままなので、「魔玩具補綴デストーイ・パッチワーク」などで融合カードを補っていくことになるのだろうか?

また、”ティアラメンツ”と”イシズ”を含めた、墓地に送ったら強いカードをひたすら詰め込んだ”60枚グッドスタッフ”においても、「となり芝刈しばかり」の制限カード化によって安定性が下がるため、大きな痛手となる。

個人的に、”60枚グッドスタッフ”は当たると常に初手に「となり芝刈しばかり」または「増殖するG」を握られていて、(ぼくは毎回デュエル開始時に相手のデッキ枚数を確認する癖を付けているため、これは誇張ではない)対”60枚グッドスタッフ”の勝率が著しく悪かったので、この制限改訂はかなり嬉しい。(60枚で事故りやすいはずなのになぜ毎回パワーカードを初手に持っているのだろうか?)

あとは”ティアラメンツ”のいやらしいところと言えば、「超融合ちょうゆうごう」を無理なく採用できる点だが……まぁそこまでいくと高望みだろう。(それはそれとして最近の「超融合ちょうゆうごう」はちょっと強すぎる)

次に注目したのは「スプライト・ジェット」「ガエル」の2枚。これらは”スプライト”デッキで使われるカードだ。

個人的に対”スプライト”の勝率はどのデッキを使っていてもかなり悪いので、今回で更に弱体化してくれるのはありがたい。(全盛期の”イシズティアラメンツ”が暴れていた時期も、対”スプライト”の方が勝率は圧倒的に悪かった。)

“スプライト”は使ったことがないのでわからないが、「ガエル」の制限カード化によって「いきカエル」の蘇生効果が使いづらくなり、「スプライト・ジェット」の素引き確率が減ったので、安定性はかなり下がったと思う。事故率も上がり、複数妨害を構えてくることも減ってくるので、だいぶ相手しやすくなったと思う。前みたいに3~4妨害は当たり前、みたいな状況になることは減ったんじゃないだろうか?(現段階でも”スプライト”は割と事故るデッキなのでは?と思っているのだが、ぼくと当たる”スプライト”は全く事故らない。何故なのか)

そのほかの改訂カードとしては”アダマシア”で使われる「ブロックドラゴン」が禁止に。”アダマシア”は数は少ないものの、ずっと環境上位に君臨していたので、ようやくメスが入ったか、という印象。環境トップデッキの中でも”ビーステッド”の被害を受けない点も強かったので、”アダマシア”展開のかなめとなる「ブロックドラゴン」の禁止化は妥当だろう。

あとは地雷デッキである”エヴァイユ発禁令”の要の「No.ナンバーズ86 ヒロイックチャンピオン ロンゴミアント」の禁止、”マシュマックワンキル”の要の「究極幻神きゅうきょくげんしん アルティミトル・ビシバールキン」が禁止カードに。”エヴァイユ発禁令”はそこそこいたが、”マシュマックワンキル”は当たったことが無いので、今ここで禁止カード化する理由はよくわからない。botでも居たのかな?

緩和されるカードで注目しているのは「竜剣士りゅうけんしラスターペンデュラム」。”竜剣士”は最近追加カードが来てかなり強くなったので、ここで緩和されるのは追い風だろう。その他にも、”ドラグマ”で使われる「天底てんてい使徒しと」や”オルフェゴール”で使われる「宵星の騎士ジャックナイツ・オルフェゴールギルス」の緩和も、これらのデッキの使用率を底上げするかもしれない。

個人的には「天底てんてい使徒しと」の緩和で”シャドール”がより使いやすくなるのだが……。「クシャトリラ・フェンリル」の飛び交う今のマスターデュエルで「エルシャドール・ミドラーシュ」を出す強みが無いのでちょっと微妙だ。

総じて、環境トップデッキだった”イシズティアラメンツ”や”スプライト”、”烙印”、”60枚グッドスタッフ”のパワーや安定性を下げ、他のデッキとの差がだいぶ縮まるような改訂となった。

唯一心配しているのは、今後実装される”クシャトリラ”の残りのカードたち。残りのカード追加時に「クシャトリラ・フェンリル」「クシャトリラ・ユニコーン」あたりの枚数が減らないと、環境が”クシャトリラ”一強になるのではないか?ということくらいかな。(その時に”ティアラメンツ”もしれっとトップにいるかもしれないが)

9月になって実際に環境が変わるのが楽しみだ。

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